博多からの頂き物  あごおとし 五島 JACQUES

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5年前になくなった父方のルーツは、福岡県の宇美という町にあります。

宇美の歴史は非常に古く、3世紀中ごろの中国の史書・魏志倭人伝には「不彌国」という地名で紹介されていると、小さいころから何度も父に聞かせられてきました。

日本書紀や古事記にも、神功皇后が応神天皇を 出産された地を「宇美(産み)」と呼ぶようになったという記述もあることも、何かの本で読んだこともあります。

その宇美の町で代々続く本家(?)・・・もう賀状でしがお付き合いはないのですが・・・当主の方が何かの用事で東京にいらっしゃるとのこと、東京のホテルでお会いしてきました。

ご夫婦で山のような九州のお土産をお持ちになり(さぞ大変でしたでしょう)、東京近郊にいるお知り合いも含めて、僕らにたくさんの「美味しいもの」を持ってきてくださいました。


その代表が、これ。

なんともすごいネーミングですね。

ご夫婦曰く
「これが一番美味しい辛子メンタイです」
とのこと。

家に帰って豪華に二本載せて(笑)、ゴマをちょっとかけて・・・やっぱり美味い!です。

いつも福岡に行くと家族へのお土産には、某料亭の明太子を買って帰るのですが、あれほど味がまろやかになり過ぎず、辛味もピリッとして、明太子食べた~~って感じに満たされます。

でも、本当のことを言うと、あれだけたくさんある明太子のメーカー、ブランド・・・そんなに違いがあるのでしょうか(汗)。

一部の特徴ある高級品を除くと、僕にはいまいちその違いを、僕の舌では感じ取れていません。

T様ご夫妻、本当に本当にご馳走様でした。有難うございました。

家に帰ってお袋にもご持参の写真、お土産・・・すべて渡しました。
とてもとても喜んでおりましたので、ここでもご報告させていただきます。
お電話もしましたように、近日中に必ずお伺いいたします。

「福岡の美味しいもの」ということで、明太子の他に、こんな素敵な和菓子もいただきました。
奥様曰く
「博多で一番美味しい和菓子屋さんです」
と。
家用にいただいた明太子も「博多で一番」とのことでしたから、きっと今回の上京には、全力を傾けて、お土産を厳選してくださったのでしょう。
有難いことです。

例によって、これはデジカメで見せていただいたお勧めの和菓子屋「五島」の写真です。
通好みそうな店構えですよね。
だって、店名とかも出ていなそうですし、第一何屋さんかも??です。
「知る人ぞ知る」という存在なのでしょうか。
これが、ホテルに集まった皆でいただいた上生菓子です。

見事な形と色合いですね。
さすがって感じがします。
ただ、左側の「きんとん」の芯が薩摩芋だったのは好みじゃありませんでしたが・・・。
そして、家で待つ母用にといただいたのが、この五島製の「笑栗」(えみぐり)という栗の棹物のお菓子です。

奥様がこの商品が載っている週刊誌の記事も一緒に持ってきてくれました。
うちのおフクロさんは、この「佐伯チズ」さんご推薦というのも大いに気に入ったようで、もしかしたらあちら様はそこまで計算してくださっているのかもしれません。
心憎いばかりです。
あと、うちのおフクロ、ここの包装紙(下が黒で2重になっていて、本当に素敵な包装なんです)の皺をしっかり伸ばして、取っておいてるみたいです。
昔の人って、これ、よくやりますよね(笑)。
引き出しの中は、何に使うのか、いつ使うのか分からない様々な紙で一杯・・・。
もちろんこの栗のお菓子、おフクロさんだけに独占はさせません(笑)。
僕だって賞味させていただきました。
で、はっきり言いますが、これは美味しいです。
上に金粉が載っているので、それを目安に6等分すると、中には蜜栗が一つずつ。
そして周囲はまるでモンブランの搾り出した(太めの)栗ペーストのような作りで棹にまとめられた・・・ということは間に微妙に空気の入っている感があって、柔らかさも充分、食感も良く、どこか「みっちり」しすぎていない軽さもあって、丁寧に作られた栗餡の香りと味の上品さと共に、秋限定の本当に美味しい和菓子と思いました。
僕にとっても母にとっても最高の頂き物でした<有難うございました、Tさま。

第3のお土産は、何とケーキでした。
これも「博多で一番美味しい」ケーキということで、「JACQUE」(ジャック)というアルザスで修行をしたシェフのお店のケーキ沢山でした。
これが、またお借りしたお店の写真。
でも、考えてみてください。
ケーキみたいに繊細で、温度管理が必要なものを、それにかさばるし・・・それを福岡から東京まで持ってきてくださった労力・・・信じられないものがあります。
保冷材も沢山敷き詰められていましたので、重さも相当重くなっていたと思います。
(それ以外にも、僕はいただかなかったけれど、「酒の肴」系のお土産も持参されていましたからね)
もう本当に、お疲れ様でした、有難うございました。
ケーキは「その日のうちに」ということで、ホテルの部屋で皆で食べてしまいましたが、僕が「記念に」とそのいくつかを写真に。
何でもこのお店のオーナ-・シェフは、世界のトップ・パティシエ80名で構成される「ルレ・デセール」の正会員のシェフなんだそうです。
楽しみ~。

まず、この洋ナシのムースとカラメルのムースを組み合わせたケーキ、これには店名の「ジャック」という名前がつけられていて、店一番の人気商品とか。
僕が半分いただいたところはちょうど保冷材が強く当たっていたところらしく、少しシャリっとした状態でした。
でもこの洋ナシとカラメル、実に良く「合った」マッチングと思いました。
次は秋の定番、モンブラン。

フランス栗、生クリーム、さくさくカリカリのメレンゲの食感の違いも楽しいケーキです。
3番目はこの店での名前は分かりませんが、いわゆるタルト・タタンです。
バターとカラメルでじっくり煮詰めたりんごのタルト。
フランスのママの味と、よく言われますよね。
最後の写真は、チョコレートのケーキ。
上質なカカオの香りと、中央のパッション・フルーツのソースがうまくマッチしています。
東京はケーキ激戦地です。
美味しいケーキ屋さん、本当に沢山あります。
このお店が東京でお店を出して福岡ほど評判になるか、それは分かりません。
でも僕の印象、この店、とてもフラ~~~ンスしています。
そしてお話を聞くと、福岡でとても愛されているお店とか・・・きっとプロのシェフの味に、ほんのちょっぴりフランスのママの味も入っているからではないでしょうか。

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